けさたま日誌
2016.11.05
通常ゲージ飼育の100倍広い空間での飼育
けさたまの飼育環境の特徴の一つとして、広い空間で飼育を行っています。一般的なゲージ飼育では1坪に150羽を入れる状態で飼育しています、簡単に表現すると一生前を向いたままで後ろに向きを変えることすらできない状態です、とても快適とは思えません。よく広いとされる平飼いで坪40羽です。それに対して弊社ではなんと1坪に14羽しかいないのです。よって鶏たちは終日羽を伸ばし追いかけっこをしたり、ストレスなく自由に遊んでいます。通常ゲージと比べると100倍の広さですよ!
卵を産まなくなってくると鶏を加工業者さんに渡すのですが、普通のゲージで飼育している鶏は加工すると骨がボロボロになって形が残らないそうですが、弊社の鶏は骨がしっかりと残っているとのことです。健康な鶏の証明ですかね。
平飼いは広い飼育の代名詞的な部分があるのに、あまりやられていないのは衛生面の管理が非常に難しいからです。鶏さんは自分で排泄物を処理しませんし、汚いという認識がないので平気で蹴飛ばしたり、踏みつけてしまいます。いくら広い空間とはいえ外とは違い同じ場所にいますので毎日清掃でもすればよいのでしょうがなかなかそこまで手間がかけられないのが実情です。その点、弊社のゲージは特別に広い空間が確保できているので排出物はゲージの外に落ちるので衛生面でも優れています。
なぜこのような飼育に至ったのかといいますと、弊社は大正時代から卵の販売を開始し、孵化、雛の販売、有精卵、ワクチン卵など色々なことを行ってきたため、今日行っている、広い空間のゲージを使った飼育が最も良い卵を産む飼育であるとたどり着きました。
正直生産性を考えると無駄な空間が多く、建物やゲージの費用は通常の鶏舎の数倍は掛かってしまっていますが、弊社は鶏が健康であり、衛生面でも良い状態を確保することが、安心、おいしい卵になると考えこの方式で生産をし続けています。

広い空間で飼育されるで、骨がしっかりしています。大腿骨から卵のからは成形されるので骨がしっかりしていないと殻がもろくなりやすい。